先週末に退院した患者さんの家に行った。
初めての患者さんで、右片麻痺のおじいさん。
日に日に良くなっていくので治療のやりがいがあるというか、ほっといても良くなるんじゃないか、とか思いながらやってた。
本当ははるか遠くの島の人なんだけど、退院後もリハビリを続けたいということで、ソハノ島の親族の家に一旦帰った。
家といっても建築途中の家の下。↓
最初はここから病院に通うって言ってたけど、無理かな―って思ってたら、やっぱ無理だって息子さんが病院まで言いに来た。
ということで、じゃ、訪問しますってことになった。
着替えて、ボートでソハノまで2,3分。
船着き場から歩いてちょっとで到着。
顔を見ると笑顔なので調子は良さそう。
お、ここで血圧計を忘れたのに気付くが仕方ない。
取り敢えず、簡単に体に触ってチェックする。
変な筋緊張もなく、いい感じ。聞くとその辺を一日一回は歩いてるらしい。息子さんが横についてるらしいが、杖なしもやってるらしい。
なんか、もうリハ必要ないんじゃないかって思ってしまった。
ただ、上肢はもうちょっとやりがいがありそう。
この人は遠位筋のほうが麻痺は軽度で肘の屈曲が今のとこMMTで2で、もうチョイがんばれば3行きそうな感じ。把持動作はできるので肘が上がれば日常で使えそう。
んで、歩行。
地面の状態が思ったよりいいのと、患者さんの状態がいいので予想よりはるかに歩ける。
病院では右足を床に擦ってたのだけど、ここではそんなにない。
右片足立ちもできる。
体力もついてきてて、歩行距離も伸びてる。
ロフスト検討してたけどT杖で十分だ。
日本で経験した患者さんは家に帰ると緊張したりして能力を発揮できないで、「この人、病院ではもっとできてたのに・・・」って思うことが多かったのに、全く反対だ。
最後に、転倒した場合の起こし方を息子さんに指導して終わり。
毎日来ようかと思ってたけど必要なさそう。
次は金曜。
本人も息子さんもやる気も理解もあり、症状も非常にリハにのりやすい人でよかった。
りゅ
嬉しいね、かかわった患者さんが前向きでいてくれて。必要ないなんて思うなよ。以前芳井の婆ちゃんが、リハビリの先生が90才だから、コレならリハビリの必要は無い、みたいな事を言った時、憮然として反撃した。私はもっと出来るようになる!機能回復だけでなく、患者さんの満足感も観察せねばなるまい。しかし、いい笑顔の2ショットですな~~
返信削除Beppin
青空PTは、気持ちよさそうだね。
返信削除病院から、そんなとこに退院したら、それだけで
元気になりそう。
訪問リハやってるね。
返信削除さすがボートで行くとこは一緒だね。
まだボートでは訪問には行ったことないけど・・・
日本では味わえないリハビリ味わってるね。
こっちもCVA多くて・・
介護保険なんてないから、退院したら家族介護。
フィリピン人のお手伝いさんが介護するパターンが多い。
またわからないことあったら教えてや。
ゆーき
返信削除気持ちいいもなにもそんなところだらけだよ。ここ、島だから。
かずぴこ
実際、うちの病院でリハスタッフオレ一人だから何でもできるし、何もしなくてもいいしってのが現状。
担当患者今日は2人だけ。
PNGも介護保険どころか杖の供給もギリギリあるかないかない、感じ。装具なんかはまず無理。だから、ゴールとする歩行とか日本と全然違う。ブログみる限りではそっちの方が医療、リハはすすんでると思うよ。CVA以外は日本でほぼ未経験なんで、四苦八苦ごまかしながらやってるよ。